カルテットドーナツホールがMステに呼ばれた話。

放送日の1ヶ月前、カルテットドーナツホールのHP・Contact欄に1つのメッセージが…

別府(以下、別)「まじか…」

家森(以下、家)「どうしたの、司君」

別「あの…Mステから、4人で「おとなの掟」を歌ってくださいとのオファーが来てます。」

家「えぇ?怖い怖い怖い。そんな訳無いでしょ。僕たち騙されるんじゃないの?やめとこぉよぉ」

別「僕たちだけで判断するのもアレなんで、真紀さんとすずめちゃんが帰ってくるまで待ちましょう。」

 

真紀(以下、真)・すずめ(以下、す)「ただいま~」

別「今日はお二人、何を食べてきたんですか?」

真「鉄板焼きです。おいしかったです。また行こう」

真・す「ね~」

家「…」

真「すずめちゃんが、たくさん食べちゃってお財布大ダメージです。」

す「ごめんなさい。今日忙しくってお昼ご飯食べられなかったんですよ。今度真紀さんに、あそこの餃子ご馳走します。別府さんも行きませんか?」

別「はい!行きたいです。」

真「ほんとに!?やったー!!」

す「いいですよ。ビールも好きなだけ。」

家「え、え、僕は?置いてけぼり?」

す「だって、家森さん

 

(以前餃子を食べたときの回想)

家「すずめちゃん、何してるの?真紀さんも!餃子には醤油とお酢とみりんとラー油でしょ?何でお酢と胡椒なの?ねぇ」

す「美味しいから良いじゃないですか。もう面倒くさいな。」

真「そうですよ。おいしいですよ?試してみますか?」

家「…はい、じゃあ」

 

家「…おいしい。ごめんなさい。」

真・す「でしょ?」

す「アジフライの時は頑なだったのに、家森さんも成長しましたね。」

家「うるさい。アジフライにはウスタァー!じゃないか。」

真「あ、成長してなかった。」

別「それじゃ、モテませんよ。」

家「…(うるさい、君が言うな。)」

 

別「…僕は味噌ダレが好きなんですけど…試してみますか?」

真・す・家「味噌!?!?」

 

真・す・家「美味しい!!」

別「ですよね~。良かったです。」

 

(回想終)

 

す「だったじゃないか。あの時の家森さん、朝のゴミ捨てよりも面倒くさかったですもん。外食先であんなのは懲り懲りです。」

家「酷い言われようだなぁ…。あの時は、ごめんなさい。もうあんな事は言いません。僕も少しは成長します。」

別「あの時は、諭高さんもアレンジの良さに気付けたし良いじゃないですか。4人で行きましょ。」

真「じゃあ、この金曜日(カレンダーで放送予定日の日を指して)はどうですか?」

別「いいですねぇ~そうしましょう!」

家「司君?お昼のあのメッセージ」

別「あ…」

 

す「どうしたんですか?また…誹謗中傷?」

別「違いますよ。実は、Mステから出演オファーが来てるんです。「おとなの掟」を4人で歌ってくれって。」

家「でもさ、怪しいと思わない?僕たち、あれだけ世間で騒がれたんだよ?騙されてるに違いないと思うんだよ。」

す「確かに…怖い。また週刊誌に追われるのは嫌だ…。やっと、静かに過ごせるようになったのに。」

真「やってみませんか?」

す・別・家「え??」

真「やってみましょうよ。テレビですよ?次のチャンスに繋がるかもしれませんよ?」

す「その前に」

別「ちゃんとしたオファーか」

家「確認しないと。」

真「メッセージに連絡先はありましたか?」

 

別「あります。」

真「どうですか?確認して、本当のオファーだったらやってみましょうよ。久しぶりに東京行けるじゃないですか。せっかくだし、各々行きたいとこ行けばいいし。」

す「私、ちょっと気になるスイーツがあって…」

別「僕は、上野動物園にパンダ観に行きたいです。」

真・す「あぁー!!私も行きたいです!!」

家「…。僕は、「谷川俊太郎展」気になってたんです。」

真「ということは…」

す・別・家「やっちゃいましょうか!」

別「僕が連絡先に問い合わせてみて、ちゃんとしたオファーか確認しておきます。」

 

翌日

別「皆さん、オファー本当でした。」

真「別府さん、ありがとうございました。最後の確認ですが、皆さん…」

す「別府さん、衣装は自前ですか?」

別「はい、一応僕たち素人なので。スタイリストさんもいないし。」

す「真紀さん、アウトレットに衣装見に行きましょう!」

家「司君、僕たちは歌う箇所少ないけどどうする?その間、何する?司君はヴァイオリン持って、僕はヴィオラ持つ?」

別「(笑)」

別「そこは、これから考えましょう。笑」

す「家森さん、さすがにテレビだからノーパンはやめてくださいね。」

真「ウルトラソウルパンツで気合い入れましょう。笑」

別「…あの、同日に出る他の方々なんですけど…実は、B’zX JAPANなんですよ。」

真・す・家「えぇ―――――――!?!?!?!?!?」

別「どうやら、スーパーライブのようです。しかも…椎名林檎さんも来ます。」

真「…オファー断りませんか?」

別「もう承諾しました。断ったら、また変な噂流れるかもしれませんよ。」

真「お腹痛い…」

家「尿意が…ちょっとトイレ」

真「私が先にトイレ使います!」

真・家 トイレまで競争

す「みぞみぞしてきました。」

 

その日から…

 

別「僕たち、本当に何しますか?笑 スーパーライブですよ?多分、お客さんも凄いし、ステージも大きいし…」

家「この前みたいに、ねぇ。車の中だったなら、ああやれば良かったけど。困ったなぁ…」

別「あ、諭高さんが、アリスちゃんに何か聞いてみれば…。元地下アイドルだし、何かいい案出してくれるかも。」

家「いやぁ、アリスちゃんは…今忙しいんじゃないかなぁ。あと、やめた方がいいと思うよ。司君の名前忘れてたじゃない。」

別「何で、今それを言うんですか。あの時、結構ショックだったんですよ。」

家「ごめんごめん。ちゃんと演出考えないと。」

 

真「すずめちゃん、練習しましょう。」

す「はい。別府さんと、家森さんどうするんですかね。 私、2人の演出が変だったら歌ってる途中に笑ってしまいそう。笑」

真「確かに。笑 気になりますね。あ、衣装も買いに行かなきゃ!」

す「明日、どうですか?」

真「行きましょう!ちょっと奮発しても良いですよね~」

す「お金はこういう時に使うものです。予算は…3万ですかね。」

真「結構思い切るね。笑 2人には、お値段は秘密で。」

す「おとなは秘密を守る♪テンッ」

真「それ、私のパート!!」

 

放送日の早朝

毎度のこと、バタバタな4人

別「皆さん、準備できましたか!もう出発しないと間に合いませんよ!」

真「できました!行きましょう!」

す「あぁ~寝癖が直したい。」

家「君こそ、成長してないじゃないか。荷物持って行くから直してきな。ちょっとちょっと、まぁた被ってる!!ボーダーの次はドット柄ですか?」

真「良いじゃないですか。いっそのこと私たち、”特別な関係の弦楽四重奏”で売り出していきましょう。ウケ良いんじゃないですか?」

家「恥ずかしいよぉ。」

別「皆さん、早く!!!」

 

放送直前

真「さすがに緊張しますね。階段どういう表情で降りればいいんだろう。」

す「疑惑のヴァイオリニスト感を出していけばいいじゃないんですか?笑」

衣装に着替えた2人を見て

別「…(綺麗)」

家「…(可愛いなぁ。みぞみぞする)」

 

放送開始

 

大二郎「ママ!!ちょっとちょっと!大変!」

多可美「あははは!!家森君これのために最近シフト薄かったのね。」

 

茶馬子「(こいつ、アホちゃうか…笑)」

光大「パパ、何でこんな衣装なの??」

 

ありす「(…家森さんに連絡しよう)」

 

鏡子「幹生!真紀ちゃんが!」

幹生「え、真紀ちゃん…(綺麗)。ん?この二人誰?」

鏡子「誰だろうね。似たような人は見たことあるけど…」

 

 

Mステ終了後

真「はぁ~緊張した。上手くいきましたね。」

す「椎名林檎さんとトータス松本さん素晴らしかったですね!まさか目抜き通りを生で聞けるとは思いませんでした。」

別「ストリングスには、斎藤ネコカルテットの方々もいましたよ!僕、皆さんと握手することできました!」

家「えぇ!?何で言ってくれないの。僕も握手したかったよぉ。」

す「お二人、あの演出何ですか。笑 どうして愛死天Rooの衣装なんですか!どうして衣装持ってるんですか!?笑」

真「しかも、私達も練習した踊りしてたね。演出、相談してくれても良かったのに。笑」

別「真紀さんとすずめちゃんは、歌唱練習で大変そうだったので。」

家「全然アイデアが出なかったので。」

真「面白かったし、良かったと思いますよ。無事終わったし、ご飯食べに行きましょう!」

す「あの…お手洗いで、たまたま椎名林檎さんに会って…4人一緒にお食事誘われたんですけど…どうしますか?」

真・別・家「えぇぇぇ―――――――!?!?!?」

真「まさか」